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愛美書店
統一教会の検証

統一教会の検証

世界基督教統一神霊協会(統一教会)をとりまく訴訟問題の核心を抉り出す、外的分析と内的共感の「複眼」の視点。裁判上の法理、社会学、心理学、宗教学、神学など、さまざまな視点から問題の本質を探っていく。もどる

  • 魚谷俊輔 著
  • 四六判 / 325頁
  • 1999年9月1日 発行
  • ISBN978-4-87656-081-1

 定価: 1,575円(本体1,500円)

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 在庫状況 : あり

 

はじめに     目次     関連商品

はじめに

神学的な観点から見る統一教会存在の根拠は、あくまで「神の摂理によって立てられた」のであり、それは人間的な社会事情を超越したところにある。しかし、この見方は統一教会の信仰をもたない人にとっては理解し難い内容であるのは当然である。したがって、統一教会についての客観的な視点を持つためには、まず教会を外側から見詰め、現代社会が抱えるさまざまな問題点に対して、統一教会は何らかの批判や代案を提示しているのかもしれないととらえるのが妥当であろう。

そして教会の主張と現代社会が抱える問題をセットにして、その存在意義や問題点について冷静な考察をする必要がある。とりわけ統一教会のすすめる国際合同結婚式は、現代社会における「家庭の崩壊」に対して激しく警鐘を鳴らし、夫婦や家庭のあり方という問題について、鋭い問い掛けをしている。この現象に対して、単に奇異だ不可解だといったワンパターンの反応を繰り返すのではなく、それが現代社会との関わりにおいてもっている意味を深く掘り下げた分析がそろそろ出てきてもいいのではないだろうか? これがまず「外側からの視点」として、統一教会を見詰める上での重要な視点である。

こうした「外側からの視点」は、統一教会問題を取り扱う世間一般の著しく偏った視点を是正し、より冷静で客観的な視点へと移行させる上において役立つであろう。しかし一つの宗教のあり方について理解する方法には、この「外側からの理解」の他に、それを「内側から理解する」という方法があることも忘れてはならない。そして、統一教会とは何かということについてより深く正確な理解をするためには、この内側からの理解、すなわち「内在的な理解」というものが必要なのである。

「外側からの理解」が、ある宗教を第三者に突き放して眺めるのに対して、「内在的な理解」は宗教的な生を生きる人々に感情移入をし、その宗教的な生を追体験することによって、その核心を把握しようとする。すなわち、その宗教を信じ実践している当事者にとって、それらが何を意味するのかを共感的に受容しようとする姿勢をもつということである。このような内面からの視点と、外側からの視点が合わさって初めて、その宗教の姿が立体的にとらえられるのである。その点で、従来の統一教会批判の視点は、その信仰をもっている人々の内面世界については何らの理解も示しておらず、外側からの見方も奇異に見える面のみをクローズアップしてきたという点において、明らかに偏っているといえる。

わが国においては、このような内在的な視点から統一教会を扱った学問的研究は皆無に等しい。そこで本書は、統一教会を外側から分析的に見る視点と、内側から共感的に見る視点とを合わせた「複眼」をもって、統一教会を取り巻く問題の本質を立体的に描き出そうと試みた。これによって従来の視点の偏りが是正され、恣意的な感情を取り除いた冷静な分析によって、統一教会についての公正な理解がなされることを望むものである。

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目次

第1章 「青春を返せ」訴訟について

第2章 反宗教的心理学者の検証

第3章 献金返還訴訟にていて

第4章 「蕩減」と「因縁」について

第5章 統一教会の結婚観について

第6章 婚姻無効裁判について

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