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誰も書かなかった アメリカの性教育事情

誰も書かなかった

アメリカの性教育事情

最新現地レポート

− ミス・アメリカも純潔を説く −
米国では61%の親が「結婚までの純潔」を説く性教育を支持し、公立中高校の3分の1が導入。翻って、エイズ感染爆発が近い日本は、いつまでポルノまがいの性教育を続けるのか!もどる

  • 世界日報「自己抑制教育」取材班 編著
  • 世界日報社 刊
  • 四六判 272頁
  • 2007年12月17日 第1刷発行
  • ISBN978-4-88201-085-2

 定価:1,470円(本体1,400円)

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 在庫状況 : あり

 

まえがき    目次     関連商品

まえがき

わが国では、ティーンエージャーの性の乱れがとみに指摘されているが、アメリカでは「結婚まで性交渉を行わない」ことを促す自己抑制教育が10代のシングルマザーや人工妊娠中絶の減少に効果を発揮しつつあり、これが全米の3分の1の公立中高校で行われている。

本書は、米国のさまざまな自己抑制教育団体を取材しながら、多感で性にアクティブな段階の若者に、こうした伝統的な家庭観とも言えるメッセージをいかに浸透させているかを伝えるものである。全米の主要な自己抑制教育の指導者が一堂に会したカンザスシティーでの会議を基点として、さまざまな証言やルポを交え、時にその教材を詳細に紹介しながらメソッドを整理し、日本の読者に、アメリカで起きている自己抑制教育に向けての情熱と方法論が伝わるように配慮した。1960年代から70年代にかけ、アメリカはキリスト教的価値観が崩れ、巷ではポルノグラフィーや性を売り物にするショップがあふれ、フリーセックスが横行するすさまじいセックスレボリューションの嵐に見舞われ続けた。

しかし、80年代に入りレーガン政権の登場とともに、伝統的な価値観の見直しを推進する運動が台頭、その流れの中で、自己抑制教育団体も次々と誕生してきた。そして、2003年には、純潔の保持をセールスポイントとして訴えたエリカ・ハロルドさんがミス・アメリカに選ばれるほどに変貌を遂げている。振り返って見れば、わが国は戦後しばらくは、純潔教育が中心であった。だが、その内容はあまり明確ではなく、社会の保守的な考え方に支えられてきたものだった。これが、米国のフリーセックスの流れを汲む団体が1980年代にわが国で設立される中で遠ざけられていき、90年代には、性知識と避妊をあからさまに教える包括的性教育が全国津々浦々に浸透していったのである。その結果、わが国はいま、手の施しようがないような性の荒廃状況に直面している。

幸いにも、国会では行き過ぎた性教育が問題とされ、その実態調査が行われるようになり、全国高校PTA連合会の世論調査では、親の約9割が高校生の性交渉には反対としている。また、本書の最終項で書いたように、自己抑制プログラムを受講した中高生は、ほとんど一様に感銘を受け、「この内容を広めてほしい」と訴えているのだ。国民の良識はまだ厳然として残っているのである。

米主導の戦後改革が生んだ戦後教育により日本の伝統的価値観が崩されたことは否定できない。その延長線上で生じた日本の過激な性教育による現在の惨状を、米国の自己抑制教育によって是正していくというのはいかにも皮肉である。だが、米の自己抑制教育は、価値観や方法論が明確であるうえ、必ずしもそれを押しつけるのではなく、議論しながら、人生においてどちらの選択がより良いかを納得し選んでいく形になっている。こうした明確な構成に基づく教育方法は残念ながら日本には欠けていた。このメソッドが広く受け入れられ、わが国が誇りとしてきた家族の強さを取り戻す一助になればこれに勝る喜びはない。


世界日報「自己抑制教育」取材班キャップ 山本 彰

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目次

◆ 1.最新アメリカ性教育事情

第1章 結婚と家庭を重視した性教育の新しい潮流

  1. さながら「自己抑制教育プログラム見本市」
  2. 「結婚まで純潔を守る」という新しい価値観
  3. まるでポルノ? 日本の「保健」教科書
  4. 今も影落とすキンゼイ・レポート
  5. ウガンダで成果収めたABCアプローチ
  6. 注目集める「愛情ホルモン」
  7. 「自己抑制は人々を幸せにするメッセージ」

    [コラム] 純潔を説くミス・アメリカのエリカ・ハロルドさん

第2章 エイズ・性感染症・望まない妊娠を避ける最良の選択とは

  1. エイズ感染で幸福の絶頂から悲しみのどん底へ
  2. 感染者だからこそ「結婚までの純潔」を説く
  3. 自己抑制と結婚を通して性の束縛から解放
  4. 「人生設計と素晴らしい結婚に焦点」
  5. 押し付けず、自分で考え、自分で選択させる
  6. 米プロバスケットボールの名選手が教科書のモデル
  7. 知識のみでは性感染症を予防できない
  8. ワシントンの悪環境で「真の男らしさ」を教える
  9. 思春期の葛藤に打ち勝つスキルを

第3章 効果上げる性の自己抑制教育

  1. 「純潔教育に効果なし」と偽ったベアマン教授論文
  2. 米の保護者の6割以上が自己抑制教育を支持
  3. 「純潔教育の成果」に水差したTBS「ブロードキャスター」
  4. 「米貧困家庭をドン底に落とす包括的性教育」
  5. 「コンドームでの予防には限界」
  6. 「性行動の変化でエイズ食い止めに成功」
  7. 「禁煙が広まったように、自己抑制も実行できる」

第4章 強まるバッシング

  1. 民主党の議会掌握で勢い増す自己抑制つぶし
  2. 効果否定の最新調査に飛びつくリベラル派
  3. 問題だらけのマセマティカ報告

◆ 2.見直し迫られる日本の性教育

  1. 過激な性教育批判の高まり受け、「純潔教育」めぐり論戦
  2. 小4生に男女混合でみっちり月経授業
  3. 中2生に性交を想像し勧める教育
  4. ノーセックスこそ最善の避妊法
  5. 性教協、「ノーセックス」を隠れ蓑に利用
  6. ジェンダーフリーと連携する性教協
  7. 会員・資金の激減に直面する性教協
  8. 結婚まで性交渉控えたい

◆ 関連記事・資料編

  1. A.自己抑制教育
  1. 「積極推進」から「中立」へ 避妊具で米政府が転換
  2. エイズ予防策 保守とリベラルが対立
  3. 米大統領2004年一般教書演説(抄訳)
  4. 「純潔の誓い」は性感染症を予防
  5. 若年層のエイズ感染率が急低下−ジンバブエ
  6. 社会問題化する男子児童・生徒の学力低下

  1. B.日本の実態
  1. 物足りなかったNHK特集「若者のエイズ爆発防止」
  2. 小学生で初体験、1万人のうち39人
  3. 安易な避妊指導を否定−中教審
  4. 親と子で性意識に大きな格差
  5. コンドームで高校生の性交容認する「問題医師」の意見を強調したNHK教育TV
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