私たちの生命や財産を守ってくれるのが社会だ。その社会へ礼を尽くす意味で、私たちは税金を納めている。税金が「社会への礼儀」であることを忘れた大人たちが、「オレが稼いだお金は、全部オレのものだ」と脱税に走る。 そこまでいかなくても、「あれだけ働いても、こんなに税金をとられるなんて…」と感じる人は多い。税金のムダ遣いが報道され、腹の立つこともあろう。しかし、間違っても家庭内で税金に対して愚痴をこぼしてはならない。親が社会への礼儀を失えば、子供も反社会的になってしまう。
子供に「社会が守ってくれている」ということを教えるには、あいさつに限る。あいさつは、社会への礼儀の第一歩だ。私も、子供たちには「人を見たら必ずあいさつをしなさい」と教えている。我が家は団地の1階であり、3人の子供たちは玄関前の広場で遊ぶことが多い。そこは団地の住民が必ず通る場所なので、子供たちは何度も何度も、「こんにちは!」とあいさつすることになる。ある日などは、あまりにも通る人が多く、「きょうはあいさつばかりで、遊べなかったよ」と言うこともあったくらいだ。
小さな子供たちに元気よくあいさつをされて、嫌な気分になる人はいない。毎日あいさつをされれば、自然と顔も覚え、気にかけてくれるようになる。子供たちにとって、防犯にもなるのだ。さらにうれしいことには、子供を通して近所付き合いが促進されることだ。最近では珍しくなった「おすそわけ」なども頂くようになった。あいさつという社会への礼儀を果たしてこそ、社会から保護を受けるようになるのだ。